日本酒

学生時代に唎酒師の資格を取った男の回想。メリットやデメリット取得方法など。

資格マニアの方、すぐにとれる資格が欲しくてたまらない就活してる方どうも。
元利酒師のおたまです。
“元”の理由は後述します。

あと、正しくは“”酒師。変換で出てこないしIMEパッドで手書きしてやっと出てきたので普段は利酒師で変換してました(笑)
漢字をユーザー辞書に登録したのでここから正しい漢字使ったり使わなかったりします。正直どっちでもええやん。って思ってるので後から変換もしないし気にしないでください。

自分は大学生の時に利酒師の資格とったんですけど、概要とかメリットデメリット、感想なんかを、これから取得するか迷っている人向けに書きます。

 

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唎酒師とは

(↑賞状は身バレが怖いのでバッジです(笑)右が唎酒師、左が国際唎酒師です。)

唎酒師と聞いてまずイメージするのはブラインドテイスティングではないでしょうか?
銘柄を隠して、テイスティングして当てる的な。自分は勉強するまではそう思ってました。
そのイメージは違います。やれと言われれば頑張りますけどね。

唎酒師の役目って、一言で言うと日本酒の提案・説明です。

日本酒を探してる人に、TPOや飲むとして料理はどんなものか等をヒアリングしてその人、その状況に最適な日本酒を提案します。

また、お客様が欲している日本酒の特徴を魅力的に不足なく伝えることも使命です。

その前提・根底となるおもてなしの心や洞察力、テイスティング力、基礎知識を持っているか?学んだか?などが試験で問われます。

唎酒師の取得方法

最低12万円位の資金と講習の受講、そして試験。

短期間集中(1日)でも長期間じっくり(1年以内)でも良いですが
SSIという協会が行っている講習が必須になります。
その受講費が高い。認定料・入会金・年会費も合わせると本当高い。
詳しくはSSIのHPを見てほしいですが安くて58800円高くて139100円。
コースによりますが、ここに認定料25000円、入会金19000円、初年度年会費15900円。最低でも12万円は必要です。

講習で必要な部分を勉強するので事前に独学での勉強は不要でした。

テイスティング力と提案力は必要なので日本酒を沢山飲んでいて、香りや味の表現が下積みとしてあると良いですね。

試験

一次試験:選択式の筆記(一部記述)50分
二次試験:選択式の筆記(一部記述)50分
三次試験:テイスティングを伴う記述式の筆記(一部選択式)50分
四次試験:記述式の筆記50分

試験は割とがっつり筆記です。実技というかテイスティングはほんのちょっぴりです。日程的にそんなに頻繁に試験が行われている訳ではないので、受講日と試験日の間の自己学習の期間等あらかじめ見ておきましょう。

一応テキストはこちら↓

新訂 日本酒の基


新訂 もてなしの基

仕事にちょっと活かすとか、趣味程度ならこの2冊が身についていれば十分です。

唎酒師のメリット

  • 話のネタになる(笑)
  • 本当に日本酒好きって思ってもらえる
  • 説得力が出る
  • 提案したお酒を気に入ってもらえた時の喜び
  • 会社によっては就職に有利?←真偽の程は定かではありません
  • 会社によっては資格手当がもらえる

こんなとこでしょうか。

自分が新卒で入社した会社は資格手当がありましたが、年会費に毛が生えた程度のものでした。取得補助もありましたが既に持っていたので恩恵は無かったので、受講料・入会費・認定料なんかは全然ペイできませんでした。国際唎酒師を取得しても手当無かったり(愚痴)

唎酒師のデメリット(と“元”の理由)

  • 年会費高い
  • 当然のように日本酒飲めると思われる

自分が何故学生時代に取得したかはすぐ下に書きますが、好きが高じてってやつです。
ただ、金が無くて仕事にも使えずに趣味で持っているだけというのはメリットとデメリットのバランスががちょっと…ということで、日本酒関係の仕事から転職するときに退会しています。それが“元”の理由です(笑)

ちなみに2つ目のデメリットですが、唎酒師の資格取得を勧めている会社で、取ったは良いけど全然日本酒飲めないって人を数人見ました。飲めなくても取得自体は可能ですが後々めんどくさいこともあるみたいです。

何故学生時代に唎酒師を取得したか

正直元々日本酒に良いイメージがありませんでした。

日本酒好きの人へのプレゼントとして日本酒を百貨店に買いに行った時に勧めてもらった1本の日本酒によってイメージが変わりました。そして、日本酒の素晴らしさ、奥深さを沢山の人に伝えたい。という想いに至ったのですが、いかんせんただの学生。説得力が無いと思い唎酒師を取得しました。

就活での話のネタにはなりました。人事とか年上の日本酒好きには刺さるワードのようです(笑)それがプラスになったかは知りません。取得の時には就活までは意識していなかったですが、取得してからは日本酒に関わる会社に入りたいと思うようになっていきましたね。

最後に

就活の為、趣味が高じてって感じで取得を考えている人は一旦良く考えた方が良いと思います。

お金がかかる資格ということ。
民間資格であり就活で有利になるかは謎なこと。
資格取得補助が有る会社も有るので、入社前に取得していると損した気分になることもあること。

初期費用をかけて入った会社が合わないこともあります。
特に飲食業界は巷で言われている通りブラック企業が非常に多いです。
今あなたが就活している人であれば飲食業界は、働いていた身として本当におススメしません。
本当に好きだった日本酒が嫌いになる可能性もあるし、やりがいなんて、環境や待遇がクソだと転職に向かう足を全然止めません(笑)

中にはホワイトっぽい会社もあるでしょう。そういうとこ見つけて長く働けそうなら取得しといてもいいかもしれないですね。

色々書きましたが、唎酒師になろうとならなかろうと日本酒は奥が深く、面白いし美味しいです。

お酒、特に日本酒やワインが好きなら、テイスティンググラスは他の飲み物でも使えるので一つあって損はしないと思います。

 

ABOUT ME
otamachan
青山学院大学教育人間科学部心理学科卒。効率厨の30代男性(既婚)。 「学歴?美味しいの?」な会社に勤める。元利酒師。愛犬:梵ちゃん(ビションフリーゼ)趣味はvarolant。ガジェット好き。専業投資家になることを密かに企んでいる。