エアプランツの増やし方は実生と株分けの2種類!
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↑株分けしたイオナンタロン
エアプランツを育て始めて4年。
今(2022年9月現在)では46種類のエアプランツを育てている男の記事です。
趣味で栽培してるのであくまで参考程度にご覧ください。
※実生に関しては現時点では「方法」の項目が途中までとなっていますご了承ください。
エアプランツを増やす方法

エアプランツを増やす方法は2種類です。
タイトルの通りですが
結論
- 実生
- 株分け
この2種類です。
裏技としては買い増しもありますね(笑)
今回ご紹介するのは、買い増し以外の増やし方です。
お金にものを言わせて増やせる人はそっ閉じで(笑)
では、実生と株分けについてそれぞれ詳しく見ていきます。
実生と株分けの言葉の意味から理解する
まずは実生と株分けという言葉の意味から理解していきましょう。
「余計なお世話じゃ!」って方は飛ばしていただいて・・・
実生とは
[接ぎ木・挿し木と違って]種から目が出て生長すること(草木)。
↓引用元:新明解国語辞典↓
植物を増やすと言えば実生が一般的ではないでしょうか。
読み方は「みしょう」です。
私は最初にこの二文字を見た時には読み方が分からなかったです。
「エアプランツに種なんてできるの?!」
って思った方、じつはできるんですよ。
また後程詳しく解説していきます。
株分けとは
一つの根を幾つかに分けて移植すること
↓引用元:新明解国語辞典↓
エアプランツを増やすとなったら株分けがラクチン。
簡単且つ期間が短いです。
読み方は「かぶわけ」です。
うーん。
- 辞書的な意味の「株分け」
- エアプランツにおける「株分け」
ちょっと意味が異なっているように思います。
この辺は解釈の差かもしれないです。
「エアプランツは土に根を張らない」
という
一般的な植物との根の機能の違いというのが前提にあるんですよね。
エアプランツの根は基本的に着生するために存在しています。
※個人的には水分や養分も吸収してくれていると思っています。
では、エアプランツの株分けの定義がどうなるかというと
エアプランツにおける株分けの定義
「子株を親株から分けること」
これです。
※あくまで"私は"こう定義しています。
子株とは
〔植物で〕親株から分かれて新しく出来た株
引用元:新明解国語辞典(リンク略)
エアプランツにとっての子株は
辞書の意味とは異なっている気がしていて
「親株の根本もしくは花芽に出来た新しい株」
と言ったところでしょうか。
ん?同じか?これも解釈の取り方ということで(笑)
親株から「分かれて」という部分が解釈分かれそうなので"私は"敢えてこう定義しますね。
皆さんのイメージと大きな違いは無いでしょう。
実生と株分けの言葉の意味は以上です。
次からは実際に
- 実生の方法
- 株分けの方法
を動画も交えて解説していきたいと思います。
前提として、エアプランツを枯らさずに育てることが必須です。
最後にも記事のリンクを貼りますが、エアプランツの育成に自信が無い方はこちらをご覧ください:簡単な2つのコツが分かればまず枯れないエアプランツの育成方法
方法に入る前に、少しだけ実生と株分けの難易度をお伝えします。
実生と株分けの難易度
圧倒的に実生が難しくて
株分けが簡単です。
難易度を★で表すとしたら(★が多いほど難しいとします)
実生 ★★★★★★★★★★
株分け ★★
(基準:「エアプランツを枯らさずに育てる」なら ★~★★。)
→後述しますが、育ててる内に株分けができちゃうってレベルなので「エアプランツを枯らさずに育てる」と難易度同じぐらいです。
個人的には実生と株分けにはこのぐらいの差があります。
この難易度の差は、次から見ていく実生と株分けそれぞれの「方法」に由来しています。
実生でエアプランツを増やす方法

イオナンタセレクタのシードポッド
実生でエアプランツを増やすためには段階があります。
- エアプランツAを開花させる
- エアプランツBを開花させる
- 開花したエアプランツAとBを交配させる
- 数か月後、交配させたエアプランツの成長点からシードポッドができる
- 数か月後、シードポッドが弾けて種を採取
- 種を蒔く
- 発芽
①〜③を確実に成功させる方法を
私が確立できていないのが非常に残念です。
今回のシードポッドも、自家受粉では?と疑っているレベルです。
私は今(2022年9月)④まで来た⑤まで来た(2023年5月)ので、そこまでの手順をお伝えします。
⑥以降は随時更新していきます。
エアプランツを増やすには時間がかかるので長い目で見てくださいm(__)m
ブックマークして頂いたり拡散してもらえると嬉しいです(^^)/
成長点とは
エアプランツの新芽が出てくる部分。
エアプランツが育つ中心点と言ってもいいですね。
シードポッドとは
英語の「seed pod」から来ています。
子嚢、種子のさや
引用元(サイト):weblio英和辞書
「エアプランツの種のさや」ですね。
シードポッドが弾けると種がわんさか出てきます(まだ生で見たこと無いので楽しみです)
エアプランツAを開花させる

花芽ができて開花直前のコットンキャンディ
これはエアプランツを枯らさずに育てていけばその内達成できると思います。
適切な水やりと水やり後の処置、風や光をコントロールすることでうまく行きます。
参考:簡単な2つのコツが分かればまず枯れないエアプランツの育成方法
エアプランツBを開花させる
イオナンタセレクタの開花の様子
エアプランツAが咲いたタイミングでエアプランツBが咲いているのが理想です。
実際の交配とは異なりますが例に出すと
先ほどの写真コットンキャンディと↑のこの動画のイオナンタセレクタが同時に開花
みたいな感じが理想です。
「理想」と書いただけあって、同時に開花するって中々ハードル高いんですよね。
まずエアプランツを沢山育ててないといけないですから・・・
同時の開花が叶わなかった場合、↓花粉を冷凍させるという方法↓もあります。
エアプランツAの花粉を冷凍させておき、エアプランツBが開花するのを待つということですね!
冷凍した花粉が保つのは1~2か月程度と言われています(根拠不明のネット情報)
※私は冷凍させた花粉で受粉を成功させた試しがありません。
開花したエアプランツAとBを交配させる
大体いつも↑の動画の感じで
エアプランツAの花粉をエアプランツBのめしべにくっ付けてます。
ただ、成功率が著しく低いです。
方法がイマイチ良くないと思ったので、花粉をより繊細に操作できるように筆を買いました。
花粉を筆に付けてめしべに塗るってイメージですね。
交配させたエアプランツの成長点からシードポッドができる

先ほどの写真再び
非常に分かりづらい写真ですが、成長点から萎れた開花済みの花と
シードポッドができています。
開花後のエアプランツは成長点からは通常何も出てこないんですが
交配が成功した場合に限りシードポッドが出てきます。
⑤から先はお楽しみに・・・!
(シードポッドが弾けて種を採取→種を蒔く→水やりし続けるって流れです)
シードポッドが弾けて種を採取

シードポッドの存在を確認(2022年9月頃)してから
なんと8ヶ月(2023年5月18日)経って弾けました。
この前までは本当に弾けるのか疑問しかなかったんですが
特別なことはせず、いつも通りの育て方をしていたら弾けていたという感じです(笑)
出先で更新しているので、帰ったら種の採取
そして種まきの準備予定です。
種を蒔く
無菌播種とか、調べて試してみようと思ったんですが
細かい数字がダメだったのか、温度がダメだったのか
寒天が固まらず断念。
普通に蒔きました。

元々は写真右のガラス容器に入れて
まとめて霧吹きで水やりを毎日してたんですが
面白くないし、そういえば記事更新してないや
って思って慌ててそれっぽいことしてます。
写真左はフェゴ(フェイクヘゴの略。誤字ではありません)板
写真奥はコルク
施肥の是非でどう変化があるか見てみよう。という魂胆です。
ガラス容器に「メネデール」と書いてますが
霧吹きの数と管理のめんどくささから
ハイポネックスでいきます。
ちなみに、ハイポネックスを霧吹きに入れたままにすると
速攻で痛むので1日で使い切るか
最悪2〜3日で使い切ったり、作り直しましょう。
ハイポネックス公式サイトより引用
うすめると肥料成分が化学変化を起こしやすくなりますので、うすめた液はその日の内に使い切ってください。どうしても保存したい時にはキャップを閉め、誤飲しないように、直射日光の当たらないところで保管してください。そのうすめた液を使う時は使用前に容器をよく振り、できるだけ早めにお使いください(保管期間は約1週間程度が目安です)。特に夏場は、藻が生えることがありますのでご注意ください。
ライトは明るすぎない優しいやつを。
ライトは夕方〜夜で付けっぱなし
水は毎日朝晩あげてみます。
2023.6/25追記

もう一株が弾けてしまいました。
場所を取るのでちょっと困っちゃいます(笑)

コルクもあるんですが、面倒臭いのと
今の所濡れっぱなしの方がなんとなく
調子が良いように思えたので
適当な紙皿にキッチンペーパーを敷いて
管理してみます。
株分けする方法

元は1株のイオナンタロンでした。
株分けでエアプランツを増やすにも段階があります。
- エアプランツを開花させる
- 開花した親株に子株ができる
- 親株から子株をもぎ取る(これが株分け)
段階だけ見ても実生より簡単なことが分かりますね!
エアプランツを開花させる
実生の項目と同じですが、個人的に開花させるコツは光を良く当てることですかね。
↓動画でも紹介しているおススメのライト↓
開花した親株に子株ができる

子株がいっぱいなイオナンタピーナッツ
大抵のエアプランツは開花後の親株の根元から子株ができます。
親株から子株をもぎ取る(これが株分け)
↑動画で解説しています。
- 利き手の逆手で親株の葉をしっかり押さえる(親株の葉をちぎらないように)
- 利き手で子株全体をしっかり掴む(子株の葉をちぎらないように)
- 利き手で子株をひねりつつ引っ張る(いちご狩りみたいな要領で)
てな感じで子株を親株から切り離せれば株分け成功です!
簡単ですね~。
実生と株分けの違い
難易度や方法の違いはこれまでお伝えした通りです。
「株分けの方が簡単なんだから株分けだけ出来ればいいや!」
・・・ですよね~。
実生にメリットもあるのでお伝えします。
実生のメリット
主に2つあります。
- 交配によってA×Bの種類を作れる
- 大量の種ができるので株分けより増える量が多い
A×Bの種類を作れる

カーリースリム
交配種を作れる!
これですよ!
もしかしたらまだ未発見の交配種を作れるかもしれないし、憧れの交配種を作れる可能性もあります。
写真のカーリースリムはインターメディア×ストレプトフィラで交配した交配種です。
大量の種ができるので株分けより増える量が多い
シンプルですね。
増やすなら多い方が良い!
実生の留意点

一般的にエアプランツは自家受粉されないと言われています(根拠不明のネット情報)。
エアプランツAの花粉をエアプランツAのめしべに受粉させることはできないということです。
今回イオナンタセレクタが種を作りましたが
何と交配させたか記録が残っていませんでした・・・
もしかしたら自家受粉かもしれません。
ただ、育てて見ないと分からないし
そもそも育てても同定できる自信はありません()
株分けのメリット
主に3つでしょうか。
- 全く同じ種類を増やせる
- 株の成長が早い
- どの段階で株分けするかは任意
今回は「エアプランツを増やす」が目的なのでアレですが、子株ができたら株分けせずにクランプで育てるという手もあります。
※クランプ=群生。先ほどのイオナンタピーナッツみたいな状態のことを指します。
全く同じ種類を増やせる
実生が交配種を作って増やせるのに対し
株分けはクローンを作って増やしていきます。
親株と似たような草姿の子株を育てていくことが可能です。
逆に光の当て方を工夫して親株とは違った草姿に育てることも可能です。
株の成長が早い
実生と異なり、子株は親株から栄養を分け与えてもらっています。
親株をいつも通り育ててれば子株が育っていくので簡単且つスピーディ。
大きい株は安定しているので育てるのが簡単です。
エアプランツを種から育てたことが無いので、実生が成功した後の育成がちょっと心配です。
どの段階で株分けするかは任意
実生と異なり、株分けは自分のタイミングでできます。
子株さえできてしまえば
- ちっこいうちに株分け
- 親株の3分の2ぐらいのサイズになったら株分け
- 親株と同等のサイズになったら株分け
などなど、好きな時に株分けできます。
実生はシードポッドができた後数か月はこちらからアクションできないですからね・・・
ちっこいうちに株分け
これをするメリットはあまり有りません。
他の子株と開花させるタイミングをズラすとかぐらいでしょうか。
親株の3分の2ぐらいのサイズになったら株分け
株分けのタイミングとしてメジャーなのがこれですね。
私も3分の2ぐらいで株分けすることが多いです。
先述した通り、ある程度大きい株の方が安定していて育てやすいからですね。
後述しますが子株が大きくなりすぎると株分けのタイミングを見失いがちです。
親株と同等のサイズになったら株分け
大体子株から花が咲きます。
上手くいくことももちろんありますが、ここまで来たらクランプさせちゃおうかなって思い始めてしまうのが人間の性(笑)
「エアプランツを増やしたい!」と強く思うのであればここまで大きくせずに3分の2ぐらいで株分けすることを固く決意しておきましょう!
最後に
やっとシードポッドができてこの記事が書けました(歓喜)
いやぁ交配マジで難しかったです!
しかもどの株の花粉か記録に残してなかったのでどんな子が育つのか分かりません。
今後は受粉とか交配とかは絶対に動画やブログとして残しておくことを誓います(笑)
そして、種から育てるのも難しいと噂には聞いているので楽しみやら不安やら複雑な心境です。
という私の2022年9月時点での心中はここまでにして・・・
いかがでしょうか!
現時点では実生は④までの手順しかお伝えできておらず心苦しいですが参考になれば幸いです!
参考:簡単な2つのコツが分かればまず枯れないエアプランツの育成方法