はじめに
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結論だけ先にお伝えします。
2つコツとは
- 枯れない為には水のやり方が重要。
- 蒸れない為には水をあげた後が重要。
詳細は後述します。
では、誰向けの記事かをお伝えしておきます。
エアプランツを買いたい。
もしくは買ってみたものの、育て方が分からない。
買ったけどすぐ枯らしてしまう。
良く育つ方法が分からない。
そんな方に向けた記事です。
一応ですが我が家ではエアプランツを44種類育てています(2021.11/20現在)
種類毎の育て方を調べたりしてみましたが、実際育ててみると基本的に他の植物と大差無いというのが結論ですが、それだけだと味気ないので少し掘り下げていきます。
ちなみに緑葉種とキセログラフィカ、ウスネオイデスは育てるのが苦手です。
2023年1月29日追記
引越しに要注意です!
エアプランツを育て始めて初めて引越しをしたのですが
新居の隙間風が凄くて寒いんです。
耐寒性が低かったのか、カピタータドワーフイエローが枯れてしまいました・・・
こんな無惨な姿に・・・
ごめんよ。
引越し前から水やりを少なめにしていて耐寒性を上げていたつもりでしたが
この子だけ枯れてしまいました。
枯れないコツなんて偉そうな記事を書いているのになんてザマでしょう。
引越しでエアプランツが枯れるなんて想定外でした。
エアプランツを育てていて引っ越す予定の方はお気をつけください。
日当たりが悪くなったり寒い部屋だと温度管理や光源の確保、水やりの管理がシビアになります。
エアプランツとは
ティランジアの中でもエアタイプと呼ばれ、流通されているもののイメージです。
ティランジアという視点からすると、タンクタイプもあったりしますが、エアプランツという呼び方に絞って今回はエアタイプのティランジアの育て方、着生方法を取り上げていきます。
↑カピタータモーブ
一口にエアプランツと言っても、沢山の種類があります。
どのエアプランツでも共通して言えること、それは
土は不要だけど水と光と風は必要。ついでに言うと根は生える
エアプランツとは名前通りのイメージで合っていて、土は不要です。
その点が植物として最大の特徴と言って良いでしょう。
そして育てやすく、普及しやすいのだと思います。
↑ロゼオスカパ。吊るして飾るとカッコ良いです。
ティランジアの特性として、根はあることはありますが、他の一般的な観葉植物と違って、土から栄養を摂取しに行くのではなく(全く0という訳では無い)主に着生するための根です。
土は不要ですが、コルクやヘゴ(フェゴ)や板、流木なんかに着生させた方が良く育ちます。
↑フェゴ板に着生させてるインターメディア
「着生させた方が良く育つ」というのも、ティランジアは自生地では土に根を張るのではなく、根を使って岩や樹木にくっついているのです。
↑流木に着生させているイオナンタバンハイニンギー。写真左下の方に茶色くて細く伸びてるのが「根」
根の生え始めは黄緑っぽい色をしています。茶色い根は古い根です。
自生地はというと、中南米が多く、標高の高い所です。暖かいところが好き。
湿度に関しては自生地に差があります。
エアプランツと呼ばれているが故の誤解は水が要らないと思われている事。
エアプランツはトリコームという葉の表面にある白い産毛のようなものから空気中の水分を吸収しています。
この話が曲解されたのか、水やり不要という都市伝説が生まれてしまったのでしょう・・・
自生地なら良いけど、空気中の水分でやっていけるほど日本は一年中湿度ムンムンではないので水は必要です。
自生地程の環境の温室が有るor作れる環境にある人はそんなに意識しなくても良いとは思います。
ただ、そんな環境にある人はきっとこの記事を観ていないでしょう(笑)
水が少なくても生きていける種類、水が大好きな種類があり、種類によって育成難易度が変わってきます。一般的な観葉植物に比べれば簡単なのかもしれないですが自分は結構気を遣ってます。
↑ストレプトフィラ。水が少ないとくるくるカールします。多いとピンと伸びます。水が少なくても生きていけるけど、水が大好きな子。分かりやすくて扱いやすい。この表情の違いも楽しめる上に頑丈な子なのでおススメ。
水の他にも最低限植物として必要なのは光と風。
インテリアとしてテラリウムとかビンなんかに入れたくなる気持ちも分からなくはないですが、光も風も無いと簡単に枯れます。逆に真夏の直射日光は焼けますし、風が強すぎるとすぐ乾燥します。
気を遣っていても万全の状態を保ってあげるのって中々難しかったりします。
室内での育成には植物用LEDライトがオススメです。
日照時間が短い時に調整するのに便利です。
綺麗に紅葉したり、成長が早まっているので非常におススメです。
ライト購入遍歴について:【植物育成ライト】AMATERAS LEDを購入!
緑葉種と銀葉種
エアプランツには大きく分けて緑葉種と銀葉種があります。
名前の通りではありますが、より緑っぽいのが緑葉種。銀っぽいのが銀葉種。
何で色の違いが出てくるかというと、トリコームと言われるエアプランツ特有の機構です。
葉の周りを白い粉のようなトリコームが覆っていると銀色っぽく見えて銀葉種。
トリコームが少なくて緑そのままな感じなのが緑葉種です。
前述しましたが、トリコームから水分を吸収しているので緑葉種は水を吸収する能力が低いと考えて良いので気持ち水をやる頻度を多くしてあげて良いです。逆に銀葉種は水を吸収する能力が高いと考えて良いので水やり少な目でも頑張ってくれます。
エアプランツの育成方法
場所
- 日当たりが良い
- 風通しが良い
➡窓際がベターです。
大きく育つ要因として光と風が重要。トリコームが綺麗に生えてきたり、葉が太く長く育つため。
簡単な2つのコツを得る前提として、日当たりがよく風通しの良い場所で育てましょう!
※お金である程度は解決できます。
植物育成ライトで日当たりを。
サーキュレーターで風通しを。
季節や環境によって気を付けることも変わります。
室外:葉焼けを防ぐ為、遮光ネットで直射日光を避けます。銀葉種(トリコームが多い種類)の場合はむしろ光を求めるので直射に近い方が綺麗なトリコームが育ちます。逆に緑葉種(トリコームが少ない種類)の場合は遮光した環境が必要です。
室内:窓越しであれば葉焼けはしないと思います。トリコームが多い種類だと光が足りなくてトリコームが剥げてくることがあるのでライトを用意してあげると良いです。
あとは風通しが悪ければサーキュレーターで送風してあげると良いです。
↑トリコームと言えばテクトラム。葉の周りにあるフワフワした白いのがトリコームです。
気温と湿度
人間が快適に過ごせる温度&湿度なら大丈夫です。
枯れも蒸れもしません。
実体験に勝るものは無い。
とりあえず「そこまで神経質にならなくて大丈夫」ということは伝えておきます。
幸い我が家では真冬でもエアプランツの為だけにヒーターとかエアコン付けたりしなくても良い環境なのかもしれません。
(住んでる場所は関東とだけ)
東北地方〜北海道等での冬の育て方は分からないので悪しからず。
自分のyoutubeを見てもらうと分かる通り、毎回温度と湿度を載せています。
もし自信が無い場合は参考にしてみてください。
youtubeで毎回登場する温度と湿度と時間が分かる優れもの↓
水やり
- 週に1~3回
我が家では冬は状態を確認しつつ2~3週間に1回位まで頻度を落としてます。2020.1/20
冬越えは水を控えるって先入観がありましたが、他の子を見ててもちょっと乾燥気味なので
週1程度でしっかり水やり+気になった時にミスティングって形にしました。
➡ミスティング、ディッピング、ソーキングという水やり方法があります。
水やり後は水を切ってあげることが重要。水が溜まりやすい部分を下向きに干すイメージ。
特に蒸れやすい種類(キセログラフィカ等)はサーキュレーターで風を当てると良い。
肥料
- 液肥を1000倍程に薄め、水やりの2~3回に1回
- 冬は徒長が怖いので行ってません
肥料の種類にもよりますが、メネデールやハイポネックスを使っていて肥料焼けをしたことは無いです。
キセログラフィカをちょっと肥料焼けさせちゃったかもしれないです…
ミスティング
ミスト=mist→霧
そのままの意味で、霧吹きでの水やりです。
エアプランツデビューしたてで数が少ない場合に最適で、株の状態を良く観察して乾燥していないか、蒸れていないか等確認しつつ丁寧に水やりしてあげましょう。
枯れる原因
株全体がしっかり濡れるまで行ってあげないと水分を吸収する前に乾燥してしまいます。
毎日ミスティングしていても、葉先が茶色くなってきたら要注意です。
一回のミスティングでの水分が少ないです。
びしょびしょになるまでミスティングしてみましょう。
自分が使っているミスティング用の霧吹きはこちら↓
ディッピング
ディップ=dip→ちょっと浸す
ソーキングと似たようなものですが、ミスティングとソーキングの間みたいなイメージです。
桶に水を張って、株全体を水に浸してすぐに風通しの良いところに置いておきます。
ソーキング
ソーク=soak→浸漬、ずぶ濡れにする
ちょっと株の状態が乾燥気味だったりする時に行う応急処置的な水やりです。
あまり長い時間だとエアプランツが呼吸もできないし、腐る原因になるので注意が必要です。
そもそもソーキングしないぐらいの頻度で水やりできるのが理想ですが、やるとしたら2~3時間ぐらいで良いと思います。
言葉の意味的にはディッピングと似ていますが、水に浸かっている時間は大分違います。
蒸れ・腐る原因
ディッピングにしろソーキングにしろ、水に漬けた後には余分な水分は落としましょう。
根本(中心)から茶色くなってきたら要注意です。
ディッピング、ソーキング用の桶はこちら↓
元々雑貨屋で買った桶を使っていましたが、毎日使うものでも無いので正直邪魔でした。
枯れない・蒸れない為の水やりの2つのコツ
前置きが長くなりましたが、この項がタイトルである簡単な2つのコツです。
- 枯れない為には水のやり方が重要。
- 蒸れない為には水をあげた後が重要。
上述しましたが重要なので具体的に振り返ると
1.ミスティングの時には株全体がびしょびしょになるぐらい濡らす!
2.ディッピング、ソーキング後(水が溜まっていたらミスティング後も)には水を切ってから風に当てる!
※前提として、人間が過ごしていて快適な気温、湿度の環境下においています。
上記2つのコツを守って楽しくエアプランツを育てましょう!
肥料について
我が家ではメネデールやハイポネックスをあげています。
メネデールは肥料という括りではなく栄養剤的なものです。
人間でいうとサプリメント。
いつでもあげて構わないので頻度を気にせず結構使います。
使いやすいです。
肥料のあげすぎを気にする人は是非メネデールを試してみてください。
で、肥料はステーキみたいなもんです。
植物の調子が悪くなってから与えようと思ってももう遅いです。
調子の良い時に与えてもっと元気になってもらうイメージですね。
エアプランツの着生方法
自生地での育ち方と近くしてあげることで、大きく成長してもらうため。
自然な見た目でおしゃれなインテリアとしても人気がある着生があります。
こんな感じの見た目です。
必要なもの
- 着生させたいエアプランツ
- 着生させる板等
- 板に穴を開ける道具
- 針金
- ペンチ
おススメの板はフェゴ板。
フェイクヘゴの略で、水はけ、加工のしやすさ、安さが◎
手順
- 板のどこに着生させたいか考える
- 板の着生させたい部分に穴を2つか4つ開ける
- 板の穴aから針金を通し、エアプランツ本体か根に括り板の穴bから針金を出す
以上!
仕上がりイメージ
仕上がりイメージ裏面
流木の場合、あく抜きや塩抜き等事前準備が増えますがインテリアとしては映えるでしょう。
また、流木の形状によっては穴を開けなくても、ぐるっと一周させれば完成することも。
ただ、安定性に関しては穴を開けた方が良いです。
また着生させる機会があったら動画で分かりやすくお伝えしたいと思います!
エアプランツの増やし方
- 株分け
- 実生
申し訳ないですが2の実生の方はまだ行ったことがなく、詳しく説明できません。
株分け
エアプランツは株分けできます。
親株の根本付近に子株ができることが多いのですが、その子株を捥ぎ取ることによって株分けできます。
思った以上に簡単ですが、動画でも撮影してあるので失敗したくない方はご覧ください。
実生(みしょう)
エアプランツも花が咲きます。
花が咲いたら花粉をつかって受粉させます。
Aの花粉をBの雌しべにくっつけると数年後にシードポットというタネのようなものが出来ます。
このシードポットが弾けると中から綿毛のようなものが出てきます。
綿毛のようなものがタネなので大切に育てます。
もし受粉できたら実生もしっかり写真や動画でご紹介します。
遂にシードポッドができました!「エアプランツの増やし方は「実生」と「株分け」の2種類!どっちが簡単?用語から方法まで解説します!」
開花
エアプランツも開花します!
開花の様子を動画にしてますので良ければご覧ください。