はじめに
この記事は以下のような人向けです。
コロナウイルスのせいで外に出られない…
家の中でも楽しめる新しい趣味を始めたい。
何をしよう?
そうだ、エアプランツだ!
とはなったものの、エアプランツって何や?
もしくは
エアプランツに興味あるけど、初心者にはどれがおススメなんだろう…
観葉植物は枯らしたり根腐れさせちゃった苦い思い出しかない…
※既にエアプランツを育てている人にとってはそんなに得るものは無いと思います。
まずはエアプランツについて学んでいきましょう。
おススメだけ知りたい方は「おススメエアプランツ」に飛んでください!
筆者は2018年7月からエアプランツを育て始め、2021年11月20日現在42種類のエアプランツを育てています。
※本ページはプロモーションが含まれています
エアプランツとは
学術的にはブロメリア科ティランジア亜科
パイナップル科やアナナス科と呼ばれることもあります。
エアプランツは名前のイメージ通り?土に植えないです。
その育て方(飾り方)から誤解されがちですが、立派な植物なので光と風と水は必要です。
そして土に植えないのに根が出てくることもあります。
そして花は咲くし受粉して種もできるし子株が出て増えます。
ちなみに、エアプランツガチ勢はティランジアやチランジア、チラと呼ぶことがあります。
ただ、趣味を人に話す時には大抵エアプランツと言います(笑)
ティランジアって言っても植物に詳しい人じゃないと伝わらないのです…
「エアプランツ」と言っても伝わらないことの方が多くて悲しいですが。

↑のエアプランツはカウツキーという名前です。
流木にくっつけて育てたりします。

↑のエアプランツはキセログラフィカという名前です。
ハンギング(ぶら下げて)で飾りつつ育てるスタイルもアリです。
床やテーブルに直置きも勿論可能です。
自生地のエアプランツとは
まず自生地がどこなのかを知っておくことは育成上参考になります。
ずばり北米(南部)~南米です。

画像引用元:いらすとや
一言で表しましたがその分布は広大です。
標高もまばらで湿度もまばらです。
自生地の場所は参考にはなりますが、日本の一般家庭で再現するのは難しいですよね。
かなりざっくり10℃~30℃の中で生きていると思ってください。
そして後述しますが、大抵何かにくっついて育ちます。
何かにくっついている=直射日光に当たりづらいです。
エアプランツも根を伸ばすことがあるとお伝えしました。
土に植わっていないのに何故根を出すのか?
それも自生地での育ち方に由来します。
自生地のエアプランツは岩や樹木、サボテン等に根を伸ばして着生(ちゃくせい)します。
樹木に根を伸ばすというと、寄生植物をイメージされるかもしれません。
寄生植物は自分の根を寄生対象の植物に伸ばして栄養分を吸収しますが、エアプランツは目的が違います。
エアプランツが岩や樹木に着生する第一の目的は「くっつく」ことです。
自分の居心地の良い場所に根を張るのです。
※厳密には根からも水分や養分を吸収しますが、微々たるものです。
ウスネオイデス(スパニッシュモス)なんかは木の枝からぶら下がっています。
何故流木に付けるのか?
「流木に付けるのがオシャレだから」
それもあります。
しかしそれ以上に重要なことがあります。
前述した通り「育成に良い影響があるから」
観葉植物って土に植わってますよね?
自然にいる姿と近いような育て方しますよね。
エアプランツも自然にいる姿と近い方が育ちやすいです!
前述しましたが、根を生やすし根を伸ばします。
「くっつく」ことが目的とお伝えしましたがカッコ良く言うと着生(ちゃくせい)です。

↑流木に固定しているストレプトフィラ
流木の下の方に伸びている細長い茶色い部分が根です。
厳密には茶色い部分は古くなった根であり、着生する能力を失っています。
先端の黄緑色っぽい部分が新鮮な部分で上手いこといけばくっついてくれます。
この根が流木に沿って伸びて根だけで固定されるようになると晴れて着生となるのでこの状態は(自分は)着生と呼んでいません。
育成への良い影響って何?
と聞かれると説明が難しいですが’なんとなく育ちやすい’です。
エアプランツを育てて3年程経過していますが、その程度の感覚的なものなので正直着生については好みで構わないですし
初めはインテリアに馴染む飾り方で良いと思います。
自分以上のガチ勢の方からすればもしかしたら着生に関する考え方が違う人はいるかもしれないです。
おススメエアプランツ
ここまで生態を軽く紹介しました。
本題はこの章です。
何を以ておススメとするのか。
ポイント毎に解説していきます。
ここで紹介するエアプランツは実際に自分が育てたものだけです。
そして各エアプランツに関する記事(書いてないのもありました)もあるので
気になった場合/実際に育ててみる場合には是非参照してみてください。
また、最後にはエアプランツを育てるコツをまとめた記事のリンクも貼ってありますので良ければ最後まで見てみてください。
ポイント
- 育てやすさ
- 堅強さ
- 手に入れやすさ
- 花の咲きやすさ
- 子株の増えやすさ
最初に結論をお伝えすると上記5点を兼ね備えた種類はイオナンタ系です。
’系’と書いたのはイオナンタと付く種類のエアプランツは沢山あるからです。
育てやすさ
3年育ててみて、殆どのエアプランツで育て方に差異は大して無かったです。
ということで、逆に難しかった4種類を敢えて挙げます。下記4種類はおススメではありません。
蒸れやすく徒長しがちなキセログラフィカ
徒長を感じることは無いけど蒸れやすいウスネオイデス(スパニッシュモス)←未だに苦手
環境を整えてあげないと枯れやすくトリコームが剥げやすいテクトラム、ガルドネリ
おススメしない理由を敢えて挙げた上記のエアプランツは見た目も良いですし、インテリアにも馴染みやすく人気もある種類です。
ただ、初心者が一発目に買って失敗してエアプランツにトラウマを持って欲しくありません。
自分の育成記事を読んでもらえれば枯れも蒸れも起こりづらいとは思いますがおススメはしません。

↑テクトラム。白いふわふわした毛みたいなのがトリコームです。

↑ガルドネリ。古い葉が下に折れていくのが特徴的。
ウスネオイデスは本当に申し訳ないですが記事を書ける程熟知しておりません。
キセログラフィカはyoutubeで色々育成実験しているので良かったら見てみてください。
堅強さ
≒育てやすさに近い気がします。
室内で3年間育ててきてどの種類も病気になったことは無いです。
屋外で育てたら差異が出てくるかもしれません。
手に入れやすさ
これは物凄い差異があります。
東急ハンズやネットで手軽に手に入るものから専門店に行かないと中々手に入らないものがあります。
手に入りにくいものを紹介しても意味が無いので手に入りやすいもので且つ前述した育てにくい4種類以外のものを紹介します。
お手頃価格と見た目が魅力なハリシー
値段はピンキリ、超レアな種類もあるけどイオナンタ系
水やりの多寡で姿を変える魅力的なストレプトフィラ
実際に上記3種類は東急ハンズで見たことも買ったこともあります。
ネットでも買ったこと、見たことあります。

↑ハリシー
直射日光を当ててしまった部分が若干葉焼けしてますが元気です。
ハリシーの育成記事←何故か消えていたので書き次第載せます…

↑イオナンタロン
イオナンタは本当に沢山あるのでどの種類にするか迷いました。

↑先ほどは流木に付けていたストレプトフィラでしたが、鉢植えで飾っているストレプトフィラ
花の咲きやすさ
これは育て方にもよる部分はあると思いますが…
年1回咲いてくれることもザラ!イオナンタ系
販売されている状態では開花していることが多いコットンキャンディ

↑イオナンタロハ。めちゃ安いし子株も出やすいです。

↑完全に開花する前の写真しかなかったですがコットンキャンディです。
子株の増えやすさ
これも育て方によるとは思いますが…
意外と手に入りやすいし大きくなるのも楽しいクエロエンシス(キエロエンシス、ケロエンシスとも呼ばれる)
どれだけ増えてくれるの?イオナンタ系

↑スペルがqueroensisなんです。読みづらいですよね。

↑イオナンタバンハイニンギー又はイオナンタヴァンハイニンギー
最後に
あくまで
- 育てやすさ
- 堅強さ
- 手に入れやすさ
- 花の咲きやすさ
- 子株の増えやすさ
というポイントから見たおススメです。
他にも魅力的なエアプランツは沢山存在します。
エアプランツ初心者が手に入れやすく育成に挫折しないようなラインナップを紹介しました。
買って飾って枯れたら捨てる。
もしそういった価値観なのであれば単純に見た目が好きなものを買えば良いと思います。
ここまで読んで頂いた方にそんな人はいないと思っているので最後にこの記事を載せておきます。
エアプランツを育てる上で重要だと感じたことをまとめて書いています。
簡単な2つのコツが分かればまず枯れないエアプランツの育成方法
エアプランツの増やし方について詳しくは「エアプランツの増やし方は「実生」と「株分け」の2種類!どっちが簡単?用語から方法まで解説します!」
今回お伝えした内容と重複する部分もありますがご承知おきください。
それではあなたに新しい趣味ができることを祈っています!